私たちの命を支えている空気、水、そして食べ物。そうしたすべての生物の生存基盤を徹底的に痛めつけてきたこれまでの成長のあり方は、根本から変えていく必要があります。みどりの未来は、そのように感じている多くの人々とともに、新たな未来を構想し、実現していくための、一つの結束点になれるのではないでしょうか。二大政党では不可能と思われる大転換に向けて、みどりの未来が大きな役割を果たしてくれることを願ってやみません。
佐久間智子（アジア太平洋資料センター理事）

「地球にやさしい」とか「環境のことを考えてる」とか、企業のコマーシャルにまであふれている。グローバルにはアマゾンや東南アジアの熱帯雨林、ＣＯ2削減などだが、誰も足元のみどりに目を向けない。駐車場の植物に排気ガス、落ち葉を集めて、焼却場に出す人々。化学物質のことにも声をあげよう！
田島征三（絵本作家）

　新自由主義という怪物が毎年３万人以上の人を自死に導く冷酷な社会を現出させてしまいました。新型インフルエンザで大騒ぎし、“死なないために”と危険な抗ウイルス薬を湯水の如く消費する一方、自死する人たちの生命（いのち）には関心を失っているように見えるこの国には希望はないのでしょうか。「みどりの未来」はわずかな希望をいとぐちにして大きな希望を紡ぎあげていれるであろう、ぼくたちにとって大事な組織です。共に斗いましょう。希望の未来のために。
（付記：ぼくは新型インフルエンザに抗ウイルス薬を使いませんが、患者さんはみな重症化せずになおっています。）
山田 真（小児科医）

＊週刊現代“今週の遺言”第45回を編集部・筆者の了解を得て大橋巨泉オフィシャルウェブサイトより転載

民主圧勝もいいが緑の党の議席のない国に未来なんてないも同然だ

2009年9月05日号

続きを読む

自分自身を持続可能な存在に変えていくことと、地球全体を見る視点の両方が必要です。「世界を変えることはできない」とみんな思いこんでいるし、茶色の世界をオセロのようにいっぺんに100％“緑”にすることはできないけど、世界を変えるのは地域を変えることです。みんなが同時多発的に、自分の根ざしている暮らしを“緑”にしていくことでしか変わりません。
じゃあ具体的に「何ができるの？」という問いに対する「受け皿」を、「みどりの未来」に期待します。
鎌仲ひとみ（映像作家）

脱・恐竜時代を
　恐竜のような巨大企業が、自分の利益のために新たな産業と人々を滅ぼそうとしている。せっかく世界一の技術のある自然エネ、蓄電、ＩＴ、電気自動車が、日本では恐竜企業の圧力の下で生かせない。恐竜たちは新聞に一面広告を出した。温暖化対策は経済を滅ぼすと。しかし恐竜たちはそれ以前に人類を滅ぼしてしまうだろう。私たちは本当のことを主張すべきだ。命なしに経済はあり得ないと。「緑の未来」は当たり前のことだ。
田中 優（環境活動家）

皆さんがみどりの党の設立に向けてさらに一歩前進されたことにオーストラリア緑の党を代表して、心からエールを送ります。多くの人たちの支持を得てこの動きがさらに拡がり、政治を変える大きな力となっていくことを期待しています。未来の世代のために世界中のみどりの仲間たちとともに行動しましょう！
ボブ・ブラウン（オーストラリア緑の党・上院議員）

"I am very happy to know that you have stepped forward to the foundation of　the Green Party in Japan, and I will send you my hearty support on behalf of Australian Greens.　I hope you will attract more supporters and empower yourselves to reform Japanese politics.　Let's work together with the Greens all over the world for the future generations."

みどりの未来」に期待します！
ほとんどの政治家たちはいまだに、人類存続の危機を生み出した経済至上主義という心の枠組みの中。
でもだいじょーぶ、エコでピースな時代はもう始まっているんです。世界のあちこちで、新しい社会が芽生え、それを支える新しい文化（ハッピースローカルチャー―つまり、ハッピーでスローでピースでローカルな文化）が生まれている。それらを結びつけ、ネットワーク化し、起こるべき世界の大転換をリードするみどりの政治運動が待望されています。
辻信一（文化人類学者、環境運動家、明治学院大学国際学部教授、「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表）