「オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、
あなたは知らないでしょう。
死んだ川にどうやってサケを呼び戻すのか、
あなたは知らないでしょう。
絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、
あなたは知らないでしょう。
そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのか、
あなたは知らないでしょう。
どうやって直すのか分からないものを
壊し続けるのはもうやめて下さい。」
※「あなたが世界を変える日」(セヴァン・カリス=スズキ/著 ナマケモノ倶楽部/編・訳 学陽書房)より
1992年。リオで開かれた国連の地球環境サミットで、当時12才の少女が、世界各国のリーダーの前でスピーチをしました。
2008年。世界はいま、1929年の世界大恐慌以来の金融危機に直面しています。原油や食料が投機の対象となり、私たちの生活を支えるはずの営みが、マネーゲームに左右される世界。先行きの不安が増す中、年金・医療・介護のセーフティーネットはほころび、不安定雇用に苦しむ若者がまちにあふれています。食の安全は崩壊し、環境問題を叫びながらも大量に作り、使い、捨てる経済・・・。さらなる利潤を求めて暴走する投機マネーは、社会の安全・安心も、地球環境も、破壊し続けています。
無限の経済成長を前提とする経済社会システムが行きつく先に、本当に豊かな社会はあるのでしょうか。
私たちは、地球環境と共存できる、持続可能で、身の丈にあった営みを望みます。富を一握りの人が独占することのない公正な社会。資源を戦争で奪い合うのではなく、分かち合う世界を望みます。そして、多様な価値観が認められ、草の根の市民活動が支える社会を望みます。
リオの少女は、こうも言いました。
「もし戦争のために使われているお金を全部、貧しさと環境問題を解決するために使えば、この地球はすばらしい星になるでしょう。私はまだ子どもだけど、そのことを知っています」
私たちは、この少女の言葉を「子どもの言い分」だと、笑い飛ばすことはできません。
社会は、私たちの選択によって変えることができるからです。右か左かではなく前へ! すでに同じ想いをもつ人々による、さまざまな市民活動は、草の根で確実に広がっています。私たちは、そういった人々と力をあわせ、自分たちが目指す社会の実現に向けてのロードマップを、具体的な政策に高めて、提案していきます。そして、それらを実現するためのキャンペーン、選挙、議会活動に積極的に取り組みます。
そのための受け皿として、日本に「みどりの党」をつくりたいと活動してきた「みどりのテーブル」と、みどりの理念を基盤として、無所属市民派の自治体議員を中心に活動してきた「虹と緑の500人リスト」が組織合流し、全国ネットワークとして新たな一歩を踏み出します。NGO・NPO、市民と自治体議員が、それぞれの持ち味と力を合わせ、高めあう、新しい政治スタイルへのチャレンジです。
地域、現場からこそ、公正で持続可能な社会に向けての新しい風を!
自分たちが望む選択肢は、自分たちでつくる。未来は私たちの手の中にあります。ぜひ一緒に取り組みませんか。私たちの未来のために。
子どもたちの未来のために。